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大ヒット御礼舞台挨拶
オフィシャルレポート

登壇
神谷浩史(夏目貴志役)、
井上和彦(ニャンコ先生・斑役)、
堀江一眞(田沼要役)、
金元寿子(ミツミ役)、
黒田崇矢(三篠役) ※シークレット
MC
柳原哲也(アメリカザリガニ)
 舞台挨拶冒頭、既に発表されていた登壇者に加え、シークレットゲストとして三篠役の黒田さんが登場。
 原作や本編をご覧になった方はお分かりかと思うが、今回のエピソードには欠かせない役どころとして登場している三篠。過去の「夏目友人帳」TVシリーズでも、これほど多くの台詞があるのは珍しいとのことで、黒田さんは今までとは違った心境でアフレコに臨んだとのこと。
 本作は「石起こし」と「怪しき来訪者」という、ファンに人気の二つの短編エピソードを、オムニバス形式で上映する形となっているが、「怪しき来訪者」は田沼がメインとなるエピソードであるため、田沼役の堀江さんも今回のアフレコでは、いつも神谷さんがどんな気持ちでアフレコをされているのか分かった気がするとコメントした。
 また、本作が公開されてから、久しぶりに母親を誘って一緒に映画館で鑑賞したという心和むエピソードも披露。
 「石起こし」に登場する妖怪・ミツミ役の金元さんは、まだ声優の養成所に通っていた頃から、TVシリーズの「夏目友人帳」が好きでよく見ていたことを明かし、そんな作品に出演することができる喜びと共に、だからこそアフレコの際はプレッシャーを感じとても緊張したことを話してくれた。
 主人公・夏目役の神谷さんは、日本人なら誰もが知っている「妖怪」という不思議な存在があるからこそ、細かい説明をしなくても「夏目友人帳」のストーリーにお客様が自然と入っていけることや、「妖怪」たちを通して描くからこそ伝えられる繊細なエピソードが、本作の魅力になっているのではと語った。また、「怪しき来訪者」では、アニメならではの楽しみ方として、“来訪者”の声を聞いた時点で、その正体が分かってしまう可能性がある為、なかなかその正体に気づかない夏目に、ニャンコ先生と一緒に「(気づくのが)遅い!」とツッコミながら見ていただければ、とコメント。
 「夏目友人帳」の中で好きなキャラクターは?という質問に対する答えが満場一致で「ニャンコ先生!」になると、井上さんはすかさずニャンコ先生ボイスでリアクション。TVシリーズから引き続き、ニャンコ先生の台詞には井上さんによる多彩なアドリブが入っており、その可愛らしさも本作の大きな魅力になっている。本作で特に印象的だったシーンのうち、井上さんは「石起こし」での、地下道を通った夏目がニャンコ先生のことを思い浮かべるシーンを挙げ、離れていてもニャンコ先生のことを思ってくれる夏目に、二人の絆を感じて嬉しくなったことを語った。

 今回の舞台挨拶は無観客で実施されたため、会場にはお客様の姿は無かったものの、ライブビューイングという形でより多くの方と繋がれていることが嬉しい、と最後に井上さんがコメントすると、神谷さんも、「夏目友人帳」は原作の緑川先生をはじめ、キャスト、スタッフ、そして作品を愛してくれるファンの方のあいだに、とても優しい空気と時間が流れており、それが作品そのものを形作っていること、そしてこれからも、緑川先生の描く原作が続く限り、「夏目友人帳」と寄り添っていきたいと語り、この作品ならではのあたたかい雰囲気の中イベントを締めくくった。